1.サービス概要
短期入所は、居宅で介護する人が疾病等の理由で障害者支援施設、児童福祉施設等への短期間の入所を必要とする障害者等について、当該施設に短期間入所し、入浴・排せつ・食事の介護などの支援を行うサービスです。
児童も利用することがあるので、保護者にとってのレスパイトとしての役割を担うこともあります。
2.特徴
サービスを提供する事業所には、三つの形態があります。
併設事業所:入所施設に併設された短期入所事業所
空床利用型事業所:入所施設の利用されていない居室を利用して行う
単独型事業所:入所施設以外に設けられた短期入所専用の事業所
3.対象利用者
(1)障害支援区分が区分1以上である方
(2)障害児に必要とされる支援の度合に応じて主務大臣が定める区分における区分1以上に該当する児童
4.サービス内容
障害者、障害児それぞれについて、施設や障害支援区分、日中活動系サービスの利用の有無等に応じた報酬単価が設定されています。
☑︎福祉型短期入所サービス費
☑︎福祉型強化短期入所サービス費
☑︎福祉型強化特定短期入所サービス費(医療的ケア 児者の入浴支援等、日中のみの支援ニーズに応えるサービス類型を評価)
※その他医療型などもありますが、令和6年度報酬改定では全体的に基本報酬は引き上げられています
5.人員
管理者の他、提供サービスの形態ごとに直接支援に従事する一定数の職員が必要ですが、資格要件はありません。
また、他のサービスと違い、サービス管理責任者は不要です。
6.設備
単独型を例にすると、
・1の居室の定員:4人以下
・地階に設けてはならない
・利用者1人あたりの床面積:収納設備等を除き8平方メートル以上
・寝台又はこれに代わる設備を備えること
・ブザー又はこれに代わる設備を設けること
・食堂、浴室、洗面所、便所
※併設型、空床利用型にもそれぞれ別要件あり
7.利用する側のメリット・デメリット
メリット
☑︎必要なサポートを受けることができる
☑︎常時スタッフがいてくれるので安心
☑︎基本的には食事の提供がある
☑︎入浴、排せつ、食事など日常生活に必要な介助がある
☑︎個別に分かれたスペースがあり安心して過ごせる
デメリット
☑︎感情が周りに出て気を使う利用者さんがいる場合もある
☑︎利用期間はリハビリできない
☑︎生活リズムを合わせる必要がある
(食事の時間が決まっていたり、入浴時間の制限など)
☑︎施設への移動に負担があるケースもある
☑︎受け入れ体制が施設によって異なるため、
障害の程度によっては利用できない場合もある
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