居宅訪問型児童発達支援 やさしく解説

居宅訪問型児童発達支援は、障害のある児童の居宅を訪問し、日常生活における基本的な動作及び知識技能の習得、生活能力の向上のために必要な支援等を行うサービスになります。

✅ 対象児童
重症心身障害児などの重度の障害児等であって、児童発達支援、医療型児童発達支援又は放課後等デイサービスを受けるために外出することが著しく困難な障害児

例:
・人工呼吸器を装着している状態その他の日常生活を営むために医療を要する状態
・重い疾病のため感染症にかかる恐れがある状態

✅ 特徴
・在宅する障害児への発達支援の機会
・訪問支援から通所支援への社会生活の移行推進

重度の障害等のために外出が著しく困難な障害児に発達支援を 受ける機会が提供されていないことから作られたサービス

✅ 支援内容の例
・手先の感覚と脳の認識のずれを埋めるための活動
・絵カードや写真を利用した言葉の理解のための活動
・歌や楽器など音楽を楽しみながら感覚や身体機能を高める
・粘土や簡単な工作などを活用し手指の運動
・日常動作を行いながら生活動作の訓練
・会話やコミュニケーション

訪問支援員は、一定の資格で配置されてから3年以上の障害児支援等の経験が必要になりスキルが必要になるので、イメージとしては、事業所の中でも支援におけるエース級の方が対応される感じでしょうか。

事業所数は令和6年度に発表されたデータを見ると(令和5年社会福祉施設等調査の概況)、310とまだまだ少なく、一人の利用児童あたり月4回ほどの利用があることが出ています。

外出困難な障害児への支援をする制度的枠組みとして、居宅訪問型児童発達支援は重要な位置づけにあります。限られた実施体制の中で、今後の対象拡充や質的向上に向けた制度整備が期待されます。

参考資料:令和5年社会福祉施設等調査の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/23/index.html

 

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